エアアジア、2機のA320を貨物専用機に転用 737-800Fも導入へ

エアアジアグループは、エアアジアデジタル傘下のロジスティクスベンチャーのテレポート(Teleport)を通じ、貨物輸送を強化する。

2021年第3四半期にエアバスA320型機2機を貨物機に転用するほか、貨物専用機のボーイング737-800Fを導入し、輸送能力を強化する。エアバスA320型機はクアラルンプールとバンコクの拠点から、ハノイ、ホーチミン、香港、ジャカルタ、ヤンゴンなどに運航する。

今後、24時間での輸送サービスをクアラルンプールとマレーシアやインド、インドネシア、フィリピン間に拡大するほか、海上や陸上輸送、他社との接続により、中国やインドなどへも進出する。

テレポートの2021年第1四半期の収益は、2020年第4四半期と比べて約3倍に増加している。新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年のeコマースの売上高は世界全体で28%増加している。2025年には、アジアで30億人以上がeコマースを利用することが予測されている。エアアジアは5月に、エアバスA330型機6機とエアバスA320型機2機をテレポートに代わって運航し、貨物輸送を行っていた。

テレポートは、2018年に設立。マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、インド、シンガポール、中国でサービスを提供している。