JAL、木くずと藻を原料とした2種類の航空燃料でフライト実施

日本航空(JAL)は、6月17日に持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel、SAF)を2種類同時に使用したフライトを運航した。

東京/羽田発札幌/千歳行きのJAL515便に、三菱パワーと東洋エンジニアリング、JERAの3社が木くず、IHIが藻を原料として製造したSAFの2種類、計3,132リットルを既存のジェット燃料に追加搭載し、フライトを運航した。混合率は9.1%だった。2種類のSAFを同じ便に搭載したのは日本で初めて。

バイオジェット燃料の製造に関する国際規格「ASTM D7566」に基づくSAFは7種類あり、JALは2009年にカメリナ(非可食植物)を原料としたSAFによる試験飛行にアジアで初めて成功。2017年11月にはシカゴ発東京/成田行き、2019年1月にはサンフランシスコ発東京/羽田行きのフライトにSAFを搭載。2019年6月以降、エアバスA350型機受領時のデリバリーフライト5機にSAFを搭載した。2020年3月には衣料品の綿を原料としたSAFを製造し、フライトを行っている。

JALグループでは、二酸化炭素排出量を、2030年までに2019年度比90%とし、2050年までに実質ゼロにする目標を掲げている。

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