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ベンチャーリパブリック、LINEとの提携関係縮小 LINE派遣の役員全員が退任
ベンチャーリパブリックとLINEが、提携関係を縮小したことがわかった。
両社は2018年7月に資本業務提携契約を発表し、LINEはベンチャーリパブリックの株式のうち34%を取得の上、取締役3名と監査役1名を派遣していた。このうち、今年3月24日付けで、取締役の藤井英雄氏、國京正樹氏、藤原彰二氏の3名と、監査役の牛玖和敬氏が揃って退任。Zホールディングス代表取締役の出澤剛氏は、2019年3月に退任している。
2018年9月から、ベンチャーリパブリックが運営する比較検索サービス「Travel.jp(トラベルジェイピー)」と、LINEが提供する「LINEトラベル」を統合し、「LINEトラベルjp」として運営していたものの、6月22日付けで「トラベルjp」にリブランドし、「LINE」の看板を外した。
ベンチャーリパブリックは、2020年7月に資本金を1,000万円から3億44万円に増資していたものの、同11月には1億円に減資している。2018年12月期から3期連続で赤字を計上しており、直近2020年12月期は3億8,457億8,000円の最終赤字となっていた。ウェブサイトによると、3月時点での従業員数は56名だという。
ベンチャーリパブリックの柴田啓代表取締役社長はリブランドについて、「新型コロナウィルスによる旅行市場への大きな影響が続く中、弊社としては市場の回復に少しでも貢献できるよう、日々様々な施策を試行錯誤しております。今回はその一環として、創業から20年たった今、弊社として、原点回帰として、今回のブランド変更を実施することといたしました」と、メールでコメントした。
LINEの広報担当者によると、提携関係は継続しているとしたものの、出資比率についてはベンチャーリパブリックに問い合わせるよう求めた。ベンチャーリパブリックは、LINEによる出資比率について「非公開」とし、いずれも資本業務提携当時の出資比率であるとはコメントしなかった。
「トラベルjp」では、利用額に応じてLINEポイントを付与する取り組みも継続している。また、ワークスモバイルジャパンが提供するビジネス版LINE「LINE WORKS」を用いた、「トラベルjp for Business」を、5月に本格ローンチしている。一方で、両社が展開する一部のサービスはすでに終了している。