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ロボットで遠くの観光地に“瞬間移動” ANA発のスタートアップが今秋サービス開始
ANAグループのavatarinは7月15日、遠隔操作ロボットを使って遠くの場所に“瞬間移動”したかのような体験ができるサービス「avatarin(アバターイン)」のベータ版を秋から提供すると発表した。
同サービスは、普及型コミュニケーションアバターと銘打つ遠隔操作ロボット「newme(ニューミー)」を観光地や施設に導入し、インターネットを介してパソコンなどで遠隔操作することで、操作者があたかもその場所にいるかのような体験ができるというもの。
操作者の「分身」となるニューミーは、駆動ユニットの上に支柱とタブレット端末のような縦長のモニターが搭載された外観で、高さは約100〜150センチに調整可能。モニターには操作者の顔が映し出され、内臓マイクとスピーカーでその場の人と会話することもできる。これまではプロトタイプが開発されていたが、アバターインベータ版のリリースにあたり、量産型としてフルモデルチェンジし。メカトロニクスメーカーのデンケンの協力のもと、大分県の工場での量産体制を確立した。
avatarinの深堀昂代表取締役CEOは「バーチャルリアリティではなく、今の瞬間を動き回って楽しめるサービス。待ちに待ったプラットフォーム」と胸を張る。今秋からは美術館や博物館、その後は百貨店や道の駅などでの展開を予定している。
今秋のベータ版リリースに先立ち、8月1日から31日までの夏休み期間中、アバターインで「箱根ガラスの森美術館」など全国4か所の観光施設を見学できる無料トライアルキャンペーンを実施する。また、専用のトレーニング施設でのニューミーの無料操作体験も7月15日から提供している。
導入を検討する法人の予約受付も同日から開始。法人向けプランは、自社施設等にニューミーを導入して一般消費者向けの体験型商品を販売できる「パブリックプラン」と、業務利用を目的として特定の組織間でニューミーを使用できる「プライベートプラン」の2種類となっている。
ANAホールディングス(ANAHD)は、ノンエア事業の柱の一つとして2018年からアバター事業に着手。昨年4月にavatarinとして分社化し、本格展開に向けて取り組みを加速させている。