お盆にハワイ投入の「フライングホヌ」、全便黒字に 上級クラス利用好調

全日本空輸(ANA)がお盆に東京/成田〜ホノルル線で2往復を運航する、エアバスA380型機「FLYING HONU(フライングホヌ)」の収支が黒字になる見通しだ。

ANAの野口博史ホノルル支店長兼ホノルル空港所長が明らかにした。主に上級クラスの利用が好調だという。「フライングホヌ」はお盆の高需要期に合わせ、東京/成田を8月9日と13日、ホノルルを8月10日と14日に出発する2往復を運航する。ホノルルを10日に出発する折返し便も、100名以上の予約が入っている。

グループのANA Xでは、PCR検査と陰性証明書の発行サービスをワイキキの聖ルカクリニックと提携して販売を開始したほか、空港送迎サービスを復活させ、人気ホテルでお盆としては破格のプランを用意するなど、観光客の受け入れに向けた取り組みを進めていた。

8月9日に東京/成田を出発したNH184便には、ファーストクラス8名、ビジネスクラス38名、プレミアムエコノミー7名、エコノミークラス92名の計145名が搭乗した。ファーストクラスは満席となった。乗客は家族連れのほか、オリンピックの関係者の姿も見受けられた。貨物も満載だったという。

ハワイ州のデータによると、8月9日に東京/成田から到着した人は乗員も含めて157名で、そのうち132名が訪問者、25名が居住者だった。143名は事前に新型コロナウイルスの陰性証明書を取得したことにより、隔離を免除された。73名が休暇、21名がレジャー、9名が乗り継ぎ、各7名が留学や親族訪問などの目的で入国した。入国者の入力内容に基づいており、一部のデータに明確な誤りがある。8月6日の東京/羽田発の運航便の入国者は103名だった。