カンタス航空、12月中旬にも国際線再開へ 日本も候補に

カンタス航空(チャンギ国際空港)

カンタスグループは、国境の段階的な再開に合わせ、国際線の運航を再開する。

オーストラリアで新型コロナウイルスワクチンの接種率が80%に達する見通しの、12月の国境再開を見込んでいる。

カンタス航空では、アメリカ、カナダ、イギリス、シンガポール、日本といった、ワクチンの接種率が高い都市への運航を12月中旬にも再開したい考え。ニュージーランドへのフライトも、トラベル・バブルの再開を前提に、12月中旬から旅行用に販売する。

また、オーストラリアとロンドン間の超長距離便は、西オーストラリア州の保守的な国境政策が続けば、パースに代わってダーウィン発着とする方針で調整している。ブリスベン〜ロサンゼルス・サンフランシスコ線にはエアバスA330-200型機の投入を見込む。

一方で、バリ、ジャカルタ、マニラ、バンコク、プーケット、ホーチミン、ヨハネスブルグなど、新型コロナウイルスの感染が広がり、ワクチンの接種率が低い都市への運航再開は、2022年4月まで延期される見通し。香港への運航再開は2022年2月を予定する。

カンタス航空は2023年度内にボーイング787-9型機3機、ジェットスター航空は2023年度初めからエアバスA321LR3機を受領する方針。カンタス航空のエアバスA380型機は、2024年初めまでに10機を復帰、2機は退役させる。

オーストラリア政府は、ワクチン接種率が80%を超えた場合には「フェーズC」に移行し、対象を絞った封鎖のみを行い、ワクチン接種済のオーストラリア人の帰国の上限を撤廃し、旅行の制限を解除する。トラベルバブルも拡大し、渡航要件も段階的に緩和する。