ANA、国内線で利用しているドライアイスを保冷剤に変更

2021年9月14日

全日本空輸（ANA）は、国内線の機内食や飲料の保冷に使用しているドライアイスを、繰り返し使用できる保冷剤に9月20日から変更する。

2020年4月から素材の選定を開始し、地上や旅客便で保冷効果や温度維持、冷却物品の品質状態の変化などの検証を重ね、ドライアイスから保冷剤への切り替えを決めた。採用した製品は、ジャパンコールドチェーンの「Fujiyama18」。

これにより、年間1,700トンの二酸化炭素排出量のほか、年間約30トンの使用後に出る梱包材や敷きマットなどが削減できる。年間約2億円のコスト削減にもつながるという。

液剤に人が触れても害のない食品添加物を使用した保冷剤で、ドライアイスのように作業時の接触による凍傷の恐れが低いことなど、地球環境への配慮や経済性、安全性でも持続可能な取り組みだという。