大韓航空、すべてのITシステムをAWSに移管

大韓航空は、すべてのITシステムをAmazon Web Service(AWS)に移管した。

業務効率化や顧客サービスの向上を目的として、AWSと関連会社のLGCNSと協力し、社内データセンターで運営していたデータ、ネットワーク、セキュリティシステムを約3年かけて移管した。AWSのデータ分析能力や機械学習などの機能を活用し、経営プロセス、顧客サービス、予約・発券システム、気象予測精度などの向上に向けた開発を進めていく。

まず、マシンラーニングモデルの構築、学習、適応を1つの環境で管理できるクラウドマシンラーニング管理サービスを導入した。悪天候による遅延や航空機整備の必要時間の予測などが可能となるという。また、顧客データプラットフォームでは、利用者の嗜好やサービスなどを分析し、ニーズに合わせたカスタマイズサービスの推薦などの機能開発も進めている。この他にもマイクロサービスの活用で、ウェブサイトやアプリや従来比90%以上の高速化が期待されている。人材育成やクラウド文化の構築のため、約500名を対象にクラウド技術の基礎教育も実施した。

大韓航空では、アフターコロナ時代を見据えたデジタルトランスフォーメーションを推進し、カスタマーサービスの改善とビジネスチャンスの開拓を追求し続けるとしている。

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