ANA Cargo、成田〜香港線に777F 電子機器などの需要増に対応

ANA Cargoは10月13日、大型貨物機ボーイング777Fを東京/成田〜香港線に初めて投入した。

東京/成田〜香港線の貨物便は10月現在、ボーイング767Fで週17往復運航しており、このうち1往復を777Fに大型化した。東京/成田10月13日発(香港発は翌日)のほか、20日にも投入する。香港からは日本や北米向けの電子デバイス商材、日本から香港には電子部品や日用品などの輸送需要に対応する。13日の東京/成田発には機械類や電子部品、半導体関連品、生鮮品など約43トンを搭載した。折返しの香港発には携帯電話・パソコン部品や自動車部品、玩具など約80トンが積まれる予定。

海上輸送の逼迫を受けて航空貨物輸送の需要は旺盛な状態が続いている。ANA Cargo 成田ウェアハウスオペレーションセンターの浦野敏央副センター長によると、香港線も日本経由で北米西海岸向けに機械類を運ぶニーズが高まっていることなどから、777Fの導入を決めた。来月以降の投入計画については「需要動向を見て考えていく」という。

ボーイング777Fは、航空機エンジンや半導体製造装置などの大きな積荷や、リチウムバッテリーなどの危険品・特殊品を大量に輸送できる大型貨物専用機。20フィートパレット(荷役台)に対応し、総搭載重量は従来機ボーイング767Fの約2倍となる102.01トン。ANAでは「ブルージェイ」の愛称を付けて2019年から2機を運航し、これまでに上海/浦東、シカゴ、フランクフルト、バンコク、ロサンゼルス線に投入している。

■ダイヤ
NH8511 東京/成田(21:15)〜香港(01:00+1)/10月13日・20日
NH8512 香港(03:00)〜東京/成田(08:25)/10月14日・21日