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三菱造船、「フェリーふくおか」の命名・進水式実施 2022年3月就航
三菱造船は10月8日、鉄道建設・運輸施設整備支援機構と名門大洋フェリーから2隻を受注して建造中である大型フェリーのうち、2番船「フェリーふくおか」の命名・進水式を三菱重工業下関造船所江浦工場で行った。
全長約195メートル、幅27.8メートル、深さ20.3メートル、総トン数約15,400トンと名門大洋フェリーとしては歴代最大で、旅客定員は675名。12メートルトラック約162台と乗用車約140台の積載能力を誇る。
艤装工事や試運転などを経て、2022年3月に引き渡され、2002年から運航する「フェリーふくおかⅡ」の代替船として大阪~北九州・新門司航路に同月から就航する。
内装コンセプトは、近代的なウォーターフロントを感じさせる「ベイサイドシティのきらめき」で、展望レストランや展望浴室、展望ラウンジも備える。乗用車用積載スペースを旅客甲板に確保したほか、客室の大部屋を廃止してベッド化している。
推進プラントはハイブリッド型アジマス推進加勢方式を採用し、空気潤滑システムと組み合わせることで、大幅な省エネと操船性の向上を実現した。大型トラック1台を運ぶために必要な燃料消費量を既存船から約35%削減したほか、ハイブリッド型スクラバーを装備することで大気中に放出するSOx(硫黄酸化物)も低減している。