ANAホールディングスとヴァージン・オービット、国内での人工衛星打上げ事業の展開で基本合意

ヴァージン・オービット

ANAホールディングスとVirgin Orbit(ヴァージン・オービット)は、日本国内での人工衛星の打上げ事業の展開に向けた基本合意書を締結した。

改修したボーイング747-400型機を使用し、高度約10キロでロケットを切り離して打ち上げるもので、上空で打ち上げることから、天候による打ち上げ時期の調整の減少や、地上から垂直に打ち上げるよりもロケットの搭載燃料が少なく済むといった利点があるという。両社は2019年に、パートナーシップを締結していた。

ANAホールディングスでは、国内での許認可の取得、ロケットの衛星搭載スペースの販売、宇宙港で使用する地上支援機材の手配・輸送、ファイナンスの組成などの役割を担う。衛星搭載スペースの国内独占販売権を取得し、全日空商事との協業する。

日本国内では、大分空港を宇宙港として活用することを検討している。2022年以降、10年間で20回の打ち上げを見込む。