SITA、「SITA Digital Travel Declaration」を政府機関に無償提供 渡航書類確認サービス

SITAは、旅行者が渡航に必要な書類を政府と共有できる、「SITA Digital Travel Declaration」を、世界中の政府機関に無料で提供する。

世界の旅行業界の回復を妨げる大きな要因となっている、健康書類の提出と確認という世界的な課題を解決することを目的としており、エントリーモデルを1年間無償提供する。この他に、上位のエンハンスド、エリートの3つのプランを用意している。便名の検証やOCRによるパスポートデータの取得、旅行許可の発行などは上位プランのみ機能を提供する。

SITAは25年に渡り、渡航認証技術により、セキュリティや業務の効率化、顧客満足度の向上に寄与してきた。約2,500社を顧客とし、1,000以上の空港でサービスを提供している。国際航空運送協会(IATA)の調査では、調査対象となった50か国のうち38か国で、何らかの入国制限を行っており、システムの提供で課題解決を目指す。