ANA、GEエンジン搭載の787-9を路線投入 375席仕様、画面サイズは国内最大

全日本空輸(ANA)は、国内線新仕様のボーイング787-9型機を12月9日から路線投入する。

ゼネラル・エレクトリック(GE)製エンジンを2基搭載した機体で、プレミアムクラス28席、普通席347席の計375席仕様で、全席にパーソナルモニターを備えた。すでに2機を投入している国内線仕様のボーイング787-9型機は、プレミアムクラス18席、普通席377席の計395席仕様で、プレミアムクラスが10席増、普通席が30席減となった。幹線を中心に人気が高いプレミアムクラスを増やした。

プレミアムクラスは、Safran Seats US製のシートで、新仕様のボーイング777-200型機と同様に、国際線ファーストクラスのイメージを引き継いだ高級感のあるデザインとした。配列は「2-2-2」で、座席幅は56インチ。窓側は5列、中央列は4列を配置する。国内線となる最大15.6インチの薄型パーソナルモニター、大型の座席間ディバイダーを備える。AC電源やUSB電源、シートコントロール、収納をアームレスト部分に集約した。テーブルは回転式で、パソコンやミールトレーを置いたまま、通路に出ることができる。配列は「2-2-2」で、窓側は5列、中央列は4列を配置する。機内食の搭載量が増えるため、ギャレーを追加した。

普通席は、トヨタ紡織製のシートで、配列は「3-3-3」。座面の高さが低く、長時間の着席でも苦にならないよう、骨盤を支える人間工学に基づいたデザインを採用した。国内線最大となる最大13.3インチのパーソナルモニターとAC電源、USBポートを装備している。カップホルダーはクローバー型で、カップを取りやすくした。

両シートともにモニター部分は着脱式になっており、不具合が発生した際にはモニターごと取り外し、簡単に予備のモニターを取り付けることができる仕様。予備のモニターは、最後尾の座席などに装着している。化粧室には、肘で開閉できるドアハンドルとロックを装備する見通しだという。

初便は東京/羽田発沖縄/那覇行きのANA477便を予定している。その後は、折返しの東京/羽田行きのANA476便に投入する。

ANAでは、国内線のパーソナルモニター付き機材を、2021年度末までに61機体制に拡大する。内訳は、エアバスA321neoが22機、ボーイング777-200型機が4機、ボーイング787-8型機(プレミアムクラスのみ)が6機、ボーイング787-9型機が2機の国内線仕様機計34機と、エアバスA320neoが11機、ボーイング787-8型機が16機の国際線仕様機で暫定的に国内線に投入している計27機となる。

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