”ホテルガチャ”、実際に並んで体験してみた 気になる結果は?【レポート】

今回のガチャ、”あたり”と”はずれ”は?

実際に筆者の結果を見る前に、今回のガチャのラインナップを改めて見てみよう(宿泊は1室2名まで、レストランは2名分)。

ACホテル・バイ・マリオット東京銀座

・ACホテル・バイ・マリオット東京銀座 プレミアムツインまたはプレミアムダブル 1泊 朝食付き
・ACホテル・バイ・マリオット東京銀座 スーペリアツインまたはスーペリアダブル 1泊 素泊まり
・コートヤード・マリオット銀座東武ホテル プライムキング 1泊 素泊まり
・宇都宮東武ホテルグランデ スイートルーム 1泊 朝食付き
・浅草東武ホテルまたは川越東武ホテルまたは和光市東武ホテル(選択) ダブルルームまたはツインルーム 1泊 素泊まり
・日光金谷ホテル スタンダードルーム 1泊 素泊まり
・日光アストリアホテル 和室または洋室 1泊 素泊まり
・仙台国際ホテル カジュアルツインルームまたはカジュアルダブルルーム 1泊 素泊まり
・フェアフィールド・バイ・マリオット札幌 ツインルーム 1泊 素泊まり

・Sky Restaurant 634 デイナー「粋」+東京スカイツリー天望デッキ入場券
・ACホテル・バイ・マリオット東京銀座 AC Kitchen ランチ プリフィクスコース
・コートヤード・マリオット銀座東武ホテル ラウンジ オアシス アフタヌーンティー
・東武ホテルレバント東京 レストラン ヴェルデュール ディナービュッフェ
・東武ホテルレバント東京 レストラン  簾 日本料理 ランチ 三簾重
・渋谷東武ホテル レストラン 竹園 ランチコース 楊貴妃

額面からみると、”あたり”は、銀座の東武ホテル、特に「ACホテル・バイ・マリオット東京銀座 プレミアムツインまたはプレミアムダブル 1泊 朝食付き」が大あたりだろう。宇都宮東武ホテルグランデのスイートルームも心惹かれる。日光地区のホテルもなかなか泊まる機会がなく貴重だろう。レストランは「Sky Restaurant 634 デイナー「粋」+東京スカイツリー天望デッキ入場券」が大あたりだろう。

“はずれ”は各個人で感じ方が異なるが、泊まったことがあるホテルや、利用したことがあるレストランがあたるのはできれば避けたい。個人的には東武ホテルグループのホテルはリストにあるものは利用したことがないため、「どれがあたってもいいや」という気持ちで臨んだ。強いて言えば、レストランは利用時にドリンクを注文したいが、別料金になるのではという懸念があり、食事券があたったらどうしようかと思案していた。

実際に体験してみた

実際に「ホテルガチャ」を体験してみた。人があまりいなくなったタイミングを見計らったタイミングで並び、QRコードで決済する。

自分でハンドルを回すと、金の玉が出現。中身は開けないとわからない仕様だ。

結果は…?

「渋谷東武ホテル レストラン 竹園 ランチコース 楊貴妃」だ。宿泊券が出るのではという心構えだったため、でた結果に対してどうリアクションしてよいかわからなくなった。

公式サイトによれば、コースの内容は、中国オードブル 四種銘々盛り合わせ、大海老と帆立の翡翠炒め、気仙沼産手びれフカヒレと乾貨の壺煮込み、自家製手のし小籠包 鎮江黒酢添え、 焼きニラ饅頭、国産牛もも肉と彩り野菜の黒胡椒炒め、竹園特製 ”海の幸たっぷり“ XO海鮮湯麵、マンゴー杏仁 中国点心、コーヒーとなっている。1人あたりの料金は税・サービス料込みで4,500円。2人分で9,000円となり、今回のガチャの代金と比較すると約4割引となる。なおドリンク代などは含まれていないようだ。

筆者がよく利用する東急田園都市線〜東京メトロ半蔵門線〜東武スカイツリーラインの車内広告でよく目にすることはあり、最近は目にすることがなかったためすごく懐かしい気持ちになったとともに、実際に利用できるとなればとてもワクワクする。

「ホテルガチャ」を体験してみて

自宅から近いこともあって、気軽に体験してみようと思ったが、結局1日がかりとなった今回の「ホテルガチャ」。筆者が抱いた感想はいくつかある。

まず、「ホテルガチャ」の完成度だ。どれを引いてもはずれはなく、額面以上の体験ができることは非常に好奇心をそそり、冷え込んだ旅行意欲を掻き立てられた。大規模で各地に拠点があるホテルグループならではの体験が提供されるのは特筆すべき点だろう。

価格設定も申し分なく、気軽に「ホテルガチャ」を体験してみようと感じさせてくれる、絶妙な設定だった。今回、各景品の割合などは公表されなかったものの、購入者の満足度は高かったのではないか。

一方で、初の試みということで目をつぶろうと思うが、やはり、早朝から並んで、渡された整理券が数時間後というのは、体力的にキツイのが本音だ。安定的にガチャが供給されるようになれば、行列に加わる必要もなくなるだろうから、今後の動きに期待したい。

また、「ホテルガチャ」のマシンの存在は話題作りや、商業施設の利用促進には有効だが、今回はあまりにも並ぶ時間や待ち時間が長く、商業施設を利用する気が削がれてしまったので、オンラインなどで気軽に「ホテルガチャ」が引けるようになってもよいのではないかとも感じた。

ただ、先述の通り、総合的な「ホテルガチャ」の満足度は高いと感じた。外国人観光客の蒸発などにより冷え込みが続くホテル業界において、「ホテルガチャ」は救世主となるか。今後の展開に期待したいところだ。

1 2