ANA、受託手荷物の適用ルールを変更 日本発エコノミー「Light」運賃では1個に
ANAとピーチ、共同で事業計画策定やマーケティング活動 羽田路線での競合はしない、ANAHD・片野坂社長インタビュー
ANAホールディングスの片野坂真哉社長は、全日本空輸(ANA)とピーチ・アビエーションが共同で、路線計画やマーケティング活動を実施していくことを、11月22日に実施したTRAICYのインタビューで明らかにした。
2022年度の事業計画から実施する。片野坂社長は「大きな進歩と大きな変化」と表現し、「ジョイントマーケティング、ジョイントネットワーキングというのは大きな変化だと思っている」と期待を示した。
ANAが運航する一部の路線をピーチに移管し、今冬スケジュールには福岡〜石垣線から開始したばかり。ANAは羽田と伊丹を中心としたネットワークを充実させビジネス需要に応えること、ピーチは関空や成田、中部を拠点にレジャーと新規需要の獲得を目指す。ピーチの羽田空港乗り入れに関しては、「LCCは敢えて競争の激しい羽田路線に固執する必要はない。むしろ地方空港と地方空港をつなぐなど、ANAグループ全体で最適なネットワークを目指す」(片野坂社長)と否定した。両社が競合するのではなく、路線の特徴に対してそれぞれの強みを生かした役割分担を行う。
ピーチのマーケティング力には、片野坂社長も一目置く。ランダムに目的地が指定される「旅ガチャ」や乗り放題サービス「Peach ホーダイパス」を、「ピーチのマーケティングは異次元。かつては機内で外車を売ったりした。こういうところを是非引き出していきたい」(同)と話した。