ジップエア、成田〜ロサンゼルス線開設 当初は週3便、初便には乗客53名

ZIPAIR Tokyo(ジップエア・トーキョー)は、東京/成田〜ロサンゼルス線を週3便で開設した。

格安航空会社(LCC)として、初の太平洋横断路線。まずは火・木・土曜の週3便で開設し、2022年1月14日から日曜を除く週6便に拡大する。

フルフラットとなる「ZIP Full-Flat」を18席、3-3-3配列でゆとりがある「Standard」272席の計290席を備えたボーイング787-8型機で運航する。ロサンゼルス国際空港ではトムブラッドレー国際線ターミナルを使用する。デジタル証明書アプリ「VeriFLY」も導入し、渡航書類の確認をスムーズにできるようにする。

初便となったZG24便(ボーイング787-8型機、機体記号:JA822J)には、乗員10名と乗客53名の計63名のほか、事務用品関連部品や衣料品、生活用品などの貨物約11.3トンを積載して、定刻より早い午後2時39分に出発。午後3時3分に離陸した。予約数は60名で、乗客のうち、ZIP Full-Flatの利用者は10名だった。

11月の就航発表会見で西田真吾社長は、貨物収入が売上高の8割を占める見通しを示していたが、初便の貨物は満載となったという。予約客数が60名だったことについては、「期待以上に予約を頂いた」といい、現段階での貨物需要や旅客収入を勘案すると、赤字を圧縮できることから増便を決めたという。

就航記念式典では、熊谷俊人千葉県知事、小泉一成成田空港圏自治体連絡協議会会長、鈴木英治成田国際空港長、田村明比古成田国際空港代表取締役社長が挨拶し、テープカットで就航を祝った。搭乗口ではツリーの装飾のほか、サンタ姿の西田社長が乗客を見送った。

片道運賃は、「ZIP Full-Flat Value」が88,000円もしくは875米ドルから、「Standard Value」が27,500円もしくは225米ドルから、6歳以下を対象とした「U6 Standard Value」は10,000円もしくは91米ドルの定額。いずれも空港使用料や諸税は別途必要となる。

ZIPAIR Tokyoは、2018年7月に設立。2020年6月に運航を開始し、東京/成田〜バンコク・ソウル/仁川・ホノルル・シンガポール線の4路線を運航しているほか、台北/桃園への就航も計画している。いずれも親会社の日本航空(JAL)から導入したボーイング787-8型機3機を保有している。

■ダイヤ
ZG24 東京/成田(14:45)〜ロサンゼルス(07:40)/火・木・土(12月31日〜1月13日)、月・火・水・木・金・土(1月14日〜3月14日)
ZG24 東京/成田(14:45)〜ロサンゼルス(08:40)/月・火・水・木・金・土(3月15日〜26日)
ZG23 ロサンゼルス(09:40)〜東京/成田(14:25+1)/火・木・土(12月31日〜1月13日)、月・火・水・木・金・土(1月14日〜3月14日)
ZG23 ロサンゼルス(10:40)〜東京/成田(14:25+1)/月・火・水・木・金・土(3月15日〜26日)

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