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JAL、A350と寅年生まれクルーで初日の出フライト 赤坂社長「私も寅年」
日本航空(JAL)は1月1日、毎年恒例の「初日の出・初富士フライト」を運航した。2001年から実施しており、成田空港発は14年目、羽田空港発は13年目を迎えた。
このうち羽田空港発着のフライトでは、2019年から導入している最新鋭機のエアバスA350-900型機を初めて使用。昨年11月に受領したばかりの13号機(機体記号:JA13XJ)が、ファーストクラス12席、クラスJ94席、普通席263席のX11仕様で投入され、抽選で選ばれた257名(幼児1名含む)が搭乗した。
出発を前に、法被を纏ってあいさつに立った赤坂祐二代表取締役社長は、A350型機の低燃費・低騒音性能をアピール。そのうえで、垂直尾翼とノーズギア付近に装備された機外カメラを紹介し、「座席のモニターで外の景色を見ることができる。窓の風景と合わせて迫力あるシーンをご覧いただければ」と勧めた。また、このフライトの全乗務員が2022年の干支の寅年生まれであることを紹介し、「どうでもいいことだが、ちなみに私も昭和37年の寅年生まれ」と付け加えて会場を笑わせた。
令和4年1月1日にちなみ、「JL4101」という便名(オペレーション上はJL4911便)が付けられたフライトは、羽田空港を午前5時46分に出発。同6時2分にD滑走路を離陸すると、西に向けて20分ほど飛行し、富士山西側の赤石山脈(南アルプス)上空付近で旋回。初日出を待った。午前6時41分頃、富士山の奥に見える雲海から太陽が顔を出すと、乗客は窓の外にスマートフォンやカメラを向け、しきりにシャッターを切っていた。
その後JL4911便は北東に針路をとり、栃木県日光市方面へ。ご来光を見届けた乗客は、搭乗時に手渡されたおせち料理風の弁当や升酒を広げて正月気分を味わった。フライトには通常の客室乗務員(CA)9名に加え、それぞれ異なる歴代制服を着用した3名のCAも同乗し、乗客と会話を楽しむ様子も見られた。午前7時55分に羽田空港に帰着すると、赤坂社長が再び乗客の出迎えに立ち、搭乗のお礼を伝えていた。
JALグループではこのほか、関西空港と中部空港でも初日の出フライトを運航した。