トンガ噴火で日本の沿岸に津波到達 鉄道運転見合わせも

日本時間で1月15日午後1時頃に発生した、南太平洋トンガ諸島ののフンガ・トンガ-フンガ・ハアパイ火山の大規模噴火に伴い、気象庁は日本の沿岸に津波警報・津波注意報を出した。

気象庁は、岩手県と奄美群島・トカラ列島に一時津波警報を、その他の日本の広い沿岸に津波注意報を出した。火山による地殻変動などで潮位変化が観測されていて、地震に伴い発生する通常の津波とは異なる。防災上の観点から津波警報の仕組みを使って防災対応を呼びかけた。

当初は潮位変化による被害の心配はないとしていたが、潮位変化が予測よりも大きく、津波警報・津波注意報を発表した。奄美大島の小湊では15日午後11時55分に1.2メートル、岩手県の久慈港では16日午前2時26分に1.1メートルの津波を観測した。長い距離を伝わってくる津波の予測は難しいとしていた。

鉄道各社によれば、津波警報や注意報、またこれに伴う自治体の避難指示の影響で、一部の路線・区間で運転見合わせた。午前5時30分現在で、八戸線の全線、山田線の上米内〜宮古駅間、釜石線の遠野〜釜石駅間、三陸鉄道の全線、東北本線の陸前山王〜小牛田駅間、仙石線の小鶴新田〜石巻駅間、仙石東北ラインの仙台〜石巻駅間、石巻線の前谷地〜女川駅間、常磐線の仙台〜新地駅間、内房線の富浦〜安房鴨川駅間、外房線の茂原〜安房鴨川駅間。気仙沼線BRTや、沿岸部の路線バス、フェリーも運転や運航を見合わせた。