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HIS、観光庁に改善報告書提出 子会社2社のGo To不正で
エイチ・アイ・エス(HIS)は、子会社のミキ・ツーリストとジャパンホリデートラベルによる、Go To トラベル事業の給付金不正受給問題で、観光庁に改善報告書を提出した。
Go To トラベル事務局による宿泊実態調査が2020年12月から開始されていたにも関わらず、親会社に対する報告がなされず、親会社として把握できていなかったことや、コンプライアンス意識の欠如、関係会社管理体制に反省すべき点があったとしている。
今回の不正受給は、HISによる子会社の自立性を尊重する企業文化が問題の早期把握、是正への取り組みを遅らせたほか、グループの理念や行動規範の浸透が不足していた可能性があるとした。また、子会社役員が多重兼務となり、子会社のプロパー役員との意思疎通の機会が不足していたことも一因とした。子会社側では、ミキ・ツーリストでは、コンプライアンス精神の欠如、社長への権限の集中、統制機能不全を原因とした。ジャパンホリデートラベルでも、社長の業務執行に対する不十分な監視・管理、コンプラインス意識の不足などを原因とした。
さらに、案件を主導した紹介者であるJHATの平林朗氏が、HISの元代表取締役であったことも、問題点に異議を唱えにくかった背景にあるとした。
再発防止のため、コンプライアンス意識の改革、取締役会による監督機能や親会社による子会社管理、内部統制の強化などを図る。