シンガポール航空、東京/成田〜シンガポール線へのエアバスA380型機投入期間変更 2025年5月1日から
フィンエアー、ビジネスクラス刷新 新プレエコも発表、2億ユーロ投資
フィンエアーグループは、ビジネスクラスを刷新するとともに、新たにプレミアムエコノミーを導入すると発表した。投資額は2億ユーロ。
長距離路線に投入する、エアバスA350型機とエアバスA330型機が対象となる。今後2年間かけて、最新のビジネスクラスとプレミアムエコノミー、刷新したエコノミークラスを順次展開する。今春から投入を開始するものの、具体的な路線は3月1日に発表を予定している。
ビジネスクラスは、「1-2-1」配列で最大43席を配置する。コリンズ・エアロスペースと共同開発した、ゆとりあるプライベートスペースを実現し、自由な動きを妨げないようにデザインしたシェル型のシート。様々な座り方や休み方を可能にする。通路側の2席のプライバシーディバイダーは可動式で、ペアでの利用にも対応する。AC電源のほかにUSB-CとUSB-A端子を設け、非接触充電も可能となる。18インチモニター、読書灯、Do Not Disturbライト、オーロラが浮かび上がるムード照明も備える。ロンドンのPriestmanGoodeがコンセプトを考案し、カスタマイズや最終的なデザインは、フィンエアーとタンジェリンが手掛けた。
フィンエアーのカスタマーエクスペリエンスチームのDavid Kondo氏は、「私たちは、ビジネスクラスを見直し、自宅のような快適さを再現した居住空間を作りたいと考えました。複雑なシート機構を排除し、3Dカーブシェルを採用することで、より広いフレキシブルな居住空間を提供することができました。これにより、従来の航空機のシートでは不可能だった、より自由な動きやさまざまなポジションをとることができるようになりました」とコメントした。
食事は、イッタラの「Kuulasダイニングコレクション」の新しい食器で提供する。現代の家庭環境からインスピレーションを得たもので、機体重量や二酸化炭素排出削減目標に対応するため、軽量化を図った。モダンなミストロスタイルの最大6品のコース料理と軽食を提供するなど、メニューも一新している。
プレミアムエコノミーは、「2-4-2」配列で最大26席を備える。HAECOが製造した、「Vector Premium」シートのローンチカスタマーとなる。シートピッチは38インチで、8インチのリクライニングやレッグレスト、可動式ヘッドレストを備える。小物の収納スペースも備える。13インチのモニター、一枚板のテーブル、AC電源、USB-A電源も備える。タンジェリンと共同でデザインした。
食事は2種類から選択でき、フィンランドのトップデザイナーであるハッリ・コスキネンとイッタラがフィンエアー専用にデザインした新しい食器で提供する。着陸前には軽食も提供する。ネックピローとブランケットもマリメッコのデザインで、新たに用意した。
エコノミークラスにも、新たな軽量シートを導入し、USB-AとUSB-C電源、ユーザーインターフェースを刷新した機内エンターテインメントを搭載する。エアバスA350型機はシートカバーを刷新し、ビジネスクラスとプレミアムエコノミーのデザインと同様にする。