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フィンエアー、日本重視鮮明 永原日本支社長インタビュー
フィンエアーの永原範昭日本支社長は2月14日、アフターコロナの日本路線や今月発表された新シートについて、本誌のインタビューに応じた。
日本帰国後の自主隔離が緩和され、旅行商品の販売が再開されれば、少なくとも2か月後には旅行者が戻ると想定する。日本路線では旅行会社経由の取引が9割、レジャー客が8割を占めており、特にツアーの催行可否が需要回復の鍵を握る。現段階で自主隔離が撤廃されたと仮定しても、本格的な需要の戻りは6月以降となる。
11月には、夏スケジュールの日本路線は週40便体制で運航すると発表している。東京/羽田〜ヘルシンキ線を開設し、札幌/千歳・東京/成田・名古屋/中部・大阪/関西・福岡を合わせた日本の5都市6空港にサービスを展開する。当初は夏スケジュール開始日から増便を計画していたものの、入国規制が続くことから、週内にも計画変更を発表する見通し。
この中でも、初の夏期運航を計画している札幌/千歳〜ヘルシンキ線は、2019年の冬期運航時には当初の想定と異なり、日本発の利用者が7割を占めたことから、通年運航を決めた。国内各地からの乗り継ぎ利便性も良く、タイムロスも少ない。多くの都市から午前中に到着フライトがあることなどから、需要を見込んでいたという。
今月発表した、新プレミアムエコノミーとビジネスクラスも、日本路線には早期に導入される可能性が高いとした。投入路線は3月1日に発表を予定している。日本発着のプレミアムエコノミーは往復20万円台後半からを見込む。ビジネスクラスの半値程度と手頃にプレミアム感を感じられる点をアピールする。
ヨーロッパとアジアを最短最速で結ぶことを強調するフィンエアーでは、アジアの玄関口として、引き続き日本を重視する。日本の旅行市場は底堅く安定的であるほか、コロナ前はインバウンド需要が順調に増えており、アフターコロナでは観光資源の豊富さや北海道のパウダースノーなどを欧州で売り込みたい考えだ。
インタビューの一問一答は別途掲載する。