小田急電鉄、保有資産見直しも ハイアット売却報道

ハイアットリージェンシー東京

小田急電鉄は、事業ポートフォリオの再構築を進めており、ハイアット リージェンシー 東京を含む保有資産の見直しなどを検討していることを明らかにした。

2月28日に日本経済新聞電子版が、ハイアット リージェンシー 東京と隣接する小田急第一生命ビルの持ち分を1,000億円規模で売却すると報じていた。

2021年4月には、経営ビジョンを公表。2023年度までに財務健全化を図り、事業ポートフォリオの再構築を進めるとしていた。この中では、ハイアット リージェンシー 東京を運営するホテル小田急での希望退職の実施など、構造改革による費用削減にも触れられている。

ハイアット リージェンシー 東京は、1980年にホテルセンチュリーハイアットとして開業。2度の名称変更と2004年から始めた大規模な改修を経て、2007年に現在の名称となった。客室数は、スイート18室を含む746室。訪日外国人の利用が多かったことから、新型コロナウイルスの影響を大きく受け、2021年3月期には28億1,200万円の最終赤字に転落。コロナ前は3億円から4億円台の純利益を計上していた。2021年3月末をもって、多くのレストランやショップ、プールを閉鎖するなど、サービスの合理化を進めている。