ANAの中距離国際線新ブランド「AirJapan」に決定 787で運航、23年下期就航

ANAホールディングスとエアージャパンは、中距離国際線の新ブランドを「AirJapan」に決定し、ブランドと機体デザインを発表した。

ブランドコンセプトは「Fly Thoughtful」。「Thoughtful」には、気遣いや思いやり、やさしさといった意味がある。ロゴは、「AirJapan」の「r」と「J」をモチーフに、手と手が織り成すやさしさをイメージした。ブランドカラーは藍色と曙色を組み合わせ、藍色で日本の伝統工芸である藍染の巧みで丁寧な技法、春の「日の出」の色である曙色で心地よいあたたかさを表現した。日本の航空会社であることや、日本品質をシンプルに分かりやすく伝えることを目指す。ブランドデザインは、バニラエアやドバイ国際空港、プリンスホテル、ガルーダ・インドネシア航空などで実績がある、ランドー&フィッチが手掛けた。

フルサービスでも格安航空会社(LCC)でもない、双方の良いところを組み合わせたサービスを提供する。フルサービスで提供するサービスはオプションとして用意し、LCCのような手頃感ある運賃とする一方、中距離国際線でも快適に過ごせる機内空間とする。

機材はボーイング787型機を導入し、年間2機程度を導入する。飛行時間が4時間以上で、機材効率が良い路線に就航する見込み。

ANAホールディングスでは、2020年秋に第3ブランドの立ち上げを発表していた。国際線の需要回復動向を注視し、2023年度下期の就航に向けて準備する。具体的な機内仕様やサービス内容は、今後発表する。

エアージャパンは、ANAホールディングスの完全子会社で、1990年にワールドエアーネットワークとして設立した。2000年にエアージャパンに社名を変更した。ANAブランドの国際線旅客便と貨物便を担っており、ANAブランド、新ブランド両方の運航を継続する。客室乗務員は両ブランドのフライトに乗務する。