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機内から手紙で「ありがとう」伝えて JAL、“サンキューの日”に「お手紙フライト」
SNSでのコミュニケーションが一般化し、現代ではハガキを使って手紙を出すという機会は少なくなった。年始の挨拶でさえLINEやメールで済ませることも珍しくなくなり、街中にある郵便ポストを使うこともなくなってしまったという人も多いのではないだろうか。
そうした中で日本航空(JAL)は、日付の語呂合わせから「サンキューの日」にあたる3月9日、普段は伝えにくい家族や友人への感謝の気持ちを手紙で届ける「お手紙フライト」を実施した。
出発地の空港で配布された特製のポストカードを使って機内で手紙を書き、羽田空港到着後、専用のポストに投函してもらおうというもの。手紙は「サンキューの日」の消印が押されて相手のもとに届く。対象便は3月9日の札幌/千歳発東京/羽田行きの3便と、8日の青森発東京/羽田行きの2便。ポストカードには出発地の観光地や名産品にちなんだイラストを描き、特別デザインの切手を貼った。専用ポストはJALの整備士が、インレットカウルと呼ばれるエンジン部品の修理用材料の端材を使って制作した。
きょう9日の午後2時38分に到着したJL510便では、スーツ姿のビジネスマンや観光客とみられる人などが、地上係員らが手にしたポストに手紙を投函していた。
お手紙フライトは、JALの社内ベンチャーチーム「W-PIT(Wakuwaku-Platform Innovation Team)」が日本郵便が協賛する「&Post」と共同で企画した。異業種とのコラボを通じて「ワクワク」を生み出そうというW-PITは2016年に始動。現在では約160名のメンバーで、不定期的に様々なイベントを打ち出している。
W-PITメンバーの水谷彩加さんは今回のイベントについて、「航空会社はお客様と大切な人の物理的な距離を縮めるということはできるが、心の距離も縮められるようなサービスも提供したいと企画した」と経緯を説明する。「私自身、『ありがとう』はなかなか恥ずかしくて伝えられない。伝える機会をJALが提供することで、温かい思い出を作っていただけたら」と話した。
(以下、JAL提供)