アメリカ運輸省、単通路機の化粧室のアクセシビリティ向上へ 規則案を発表

アメリカ運輸省

アメリカ運輸省は、単通路機を利用する障害者のため、化粧室へのアクセシビリティを向上させる規則案を発表した。

現在、単通路機の化粧室に要件を定めていないものの、車椅子利用者が長時間のフライトで化粧室が利用できないことは大きな問題となっているとしている。中には水分を摂らずに脱水症状を起こす人もおり、健康上の問題を引き起こす可能性があるという。

新たな規則案では、125席以上の新しい単通路機のうち少なくとも1つの化粧室を、障害のある乗客が機内用車椅子で化粧室の全ての設備を利用できることなどを求める。

発効日から18年後に発注された新型機、もしくは20年後に引き渡された航空機に適用される見通し。障害者団体や客室乗務員協会、航空会社などの関係者は合意している。政府は公平性や機会均等の観点から意見を求めており、寄せられた意見を元に、スケジュールを調整する可能性がある。