JATA高橋会長、入国者数制限の撤廃と感染症危険レベルの引き下げ求める

高橋広行(JATA会長)

日本旅行業協会(JATA)の高橋広行会長は、入国者数制限の全面撤廃と感染症危険レベルの引き下げを国にもとめていることを明らかにした。

1日あたりの入国者数の制限は1万人に緩和される見通しであるものの、コロナ前には1日平均14万人だったことを例に挙げ、「焼け石に水状態」として、他の国に入国者数制限を設けている国はないことから全面撤廃を求めた。空港での入国時の検査能力が限界を迎えていることから、「これ以上の検査は物理的に難しい」(高橋会長)として、入国者数制限が撤廃されれば、検査も同時に撤廃されるとの見通しを示した。

また、アメリカ、タイ、ヨーロッパの多くの国が「水際強化措置に係る非指定国・地域」とされているにも関わらず、感染症危険レベルが渡航中止勧告にあたる「レベル3」であることについて、「やや整合性がとれない」(同)と矛盾点を指摘。「レベル3」では、業界の自主規制としてパッケージツアーの催行ができないことから、是正を求めた。

JATAとしては、「希望としては遅くとも夏休み前までには一部の国、地域との国際往来が再開できるようにすべく、主体的に活動していきたい」(同)とした。