近畿日本鉄道、運賃改定を申請 来年4月実施へ

近鉄 南大阪線

近畿日本鉄道は、運賃の改定を国土交通大臣に申請した。2023年4月1日の実施を予定している。

消費税の引き上げに伴う改定を除き、1995年9月から約27年間据え置いてきたものの、新型コロナウイルスの感染拡大により利用が大きく減少し、経営努力による収入減少を補うことは困難としている。2020年の旅客運輸収入はピーク時の約半分、2021年は感染者が少なかった12月でも、2019年と比べて定期外収入が約25%、定期収入が約15%の減収となるなど、厳しい状況が続いていた。

平均改定率は17%。定期運賃の改定率は通勤定期が18.3%、通学定期が9.2%となる。特急料金と鋼索線の運賃は改定しない。