ジェットブルー航空、スピリット航空の株式公開買付けを実施 1株あたり30米ドル

スピリット航空(エアバスA319型機)

ジェットブルー航空は、スピリット航空の臨時株主総会でフロンティア航空との合併に反対票を投じるとともに、発行済の普通株式を1株あたり30米ドルで公開買付けを開始すると発表した。

スピリット航空の取締役会は、ジェットブルー航空に対して、フロンティア航空と同等のデューデリジェンスに情報を提供していないことから、公開買付の価格を1株あたり30米ドルとした。必要なデューデリジェンスを受けることを条件として、1株あたり33米ドルに引き上げる。

ジェットブルー航空は、スピリット航空とフロンティア航空は重複する路線が多く、規制上の課題があるとしている。ジェットブルー航空は現金による買収であることや、反トラスト法に伴い買収が完了しなかった場合に1株あたり約1.8米ドルの補償金を支払うことから、すべての利害関係者に多くの利益を提供できるとした。フロンティア航空による買収提案には株式交換を含んでおり、株価が30%下落したことから、ジェットブルー航空による5月13日終値時点での提案は、フロンティア航空の提案より60%高いと試算している。