ANA、受託手荷物の適用ルールを変更 日本発エコノミー「Light」運賃では1個に
ファーストクラスもカウチシートも完全貸切 A380「フライングホヌ」でフォトウエディング
全日本空輸(ANA)は5月20日、エアバスA380型機「FLYING HONU(フライングホヌ)」を1機貸し切り、ウエディングフォトの撮影ができるイベントを成田空港で実施した。運休が続いている同機を有効活用しようとANA社員が提案したもので、新潟県や大阪府など各地から3組の新郎新婦が参加した。
今年2月に入籍した高岡辰伍さんと有佳さん夫婦は、「コロナ禍でも思い出に残ることをしたい」と長野県松本市から参加。タキシードとドレス姿で機内に乗り込み、個室型のファーストクラスや国内唯一のカウチシート、機内階段など、フライングホヌの特徴を活かしたシチュエーションで約90分間の撮影を楽しんだ。機内には客室乗務員がホノルル線で着用するエプロンや、フライングホヌのぬいぐるみなどの撮影グッズも用意された。
学生時代に都内で知り合った二人は、以前はよく羽田空港の展望デッキに遊びに行っていたという飛行機好き。コロナ禍のため挙式や披露宴を行う予定はなかったというが、ウエディングフォトプランを見つけ「一日だけ悩んで」(新郎・辰伍さん)申し込みを決めた。新婦の有佳さんは「撮りたい場所をリクエストすると、すぐに応じてもらえた。カウチシートでの撮影がおもしろかった」と充実した表情。ビジネスクラスシートをフルフラットにして撮影した辰伍さんは「(A380が再就航したら)頑張って乗りたい」と機内が気に入った様子だった。
フォトプランを企画したのはANAテレマートCX推進室の西尾美紀さん。昨年8月に余剰機材の活用アイデアを募る社内コンテストに応募して実現した。駐機中の機内でハワイらしさを感じてもらうため、音楽や小物にもこだわったという。学生時代からブライダル関係に興味があり、ウエディングプランナーの資格も持っているという西尾さんは、「ウエディングという人生の大きなイベントにANAが関わることで、新婚旅行や帰省などで飛行機を使うきっかけにしてもらえれば」と話した。
なおフライングホヌは、7月1日から東京/成田〜ホノルル線に再投入されることが決まっている。同路線への投入は2021年8月以来、約11か月ぶり。当初は金・土曜の週2便の運航となる。