2022年ブルーリボン賞、京急1000形1890番台に決定 ローレル賞は半蔵門線18000系など

京急 1000形 20次車

鉄道友の会は、前年にデビューした鉄道車両の中から優秀な車両を選定する「ブルーリボン賞」と「ローレル賞」を発表した。2022年の受賞車両は、ブルーリボン賞が京浜急行電鉄の1000形1890番台「Le Ciel(ル・シエル)」、ローレル賞が東京地下鉄(東京地下鉄)の17000系・18000系と、京阪電気鉄道の3850形「プレミアムカー」。

京急1000形1890番台「Le Ciel(ル・シエル)」は2021年5月6日にデビュー。従来の1000形から一新された内装で、ロングシートからクロスシートに切替可能な自動回転式シート(L/Cシート)や座席コンセント、車内トイレなど、同社として初めてとなる設備を数多く採用。座席指定列車「ウィング号」のほか、貸切イベント列車などにも使用されている。鉄道友の会は「チャレンジングな姿勢と堅実性を兼ねそろえたトータルバランスに優れた車両」と評価している。

▲東京メトロ18000系

東京メトロ17000系は有楽町線・副都心線18000系は半蔵門線の新型車両として、それぞれ2021年2月、同年8月に運行を開始した。17000系は丸形の前照灯、18000系は直線的な前照灯を採用し、両形式とも従来車両の外観イメージを継承。サービス設備や搭載機器がブラッシュアップされた点、基本仕様の共通化により取扱いやメンテナンスの効率化を図った点などが評価されている。

京阪3850形は、8000系への導入で好評を得ていた「プレミアムカー」の新型車両として2021年1月にデビューした。「2+1」列の回転式リクライニングシートを備え、高級感のある車内空間で心地よい移動を楽しめる完成度の高さが評価された。