JR東日本と東武鉄道、自動運転の早期実現へ協力 保安装置の共通化など推進

JR東日本と東武鉄道は、ドライバレス運転の早期実現に向けて協力して技術検討を進めると発表した。

東武鉄道は現在、東武大師線で「GoA3」と呼ばれる添乗員付き自動運転の実施に向けた検証試験を進めている。今年度は前方支障物検知システムを営業運転車両に搭載し、検証試験を実施。2023年度以降の自動運転化を目指している。

一方のJR東日本も、将来のGoA3自動運転実現のため、無線式列車制御システム(ATACS)の導入や、高性能な自動列車運転装置(ATO)などの開発を進めている。今年10月頃からは山手線の営業列車で実証運転を行い、自動運転のための性能確認を行う。前方障害物検知システムも開発中で、2023 年度から営業列車に搭載して実証を進めていくという。

共にドライバレス運転を目指す両社は今年1月に覚書を締結。今後、保安装置の仕様共通化などにより、導入のスピードアップや開発コストの軽減を目指すという。