JAL、ビジネスクラスで焼酎「森伊蔵」を1日限定提供
JALとの関係性強化を強調、787導入遅延も「熱意は薄れず」 ハワイアン航空ピーター・イングラムCEOインタビュー【#IATAAGM 2022】
ーーハワイアン航空と日本航空(JAL)の共同事業が、アメリカ運輸省から承認されなかったことによるビジネスへの影響は。
「私たちは、共同事業を承認してもらえなかったものの、JALとは今でも非常に重要なパートナーシップを結んでいます。JALとは共同運航のパートナーであり、2つの航空会社でトラフィックを繋いでいます。日米両国の当局から独占禁止法の適用除外を得ることなく追求できるよう、私たちは協力して多くのことをやり続けています。そして私たちは、この関係を成熟させ、深めるための努力を続けていくつもりです」
ーーアラスカ航空はワンワールドに加盟し、ジェットブルー航空はノースイーストアライアンスを拡大している。ハワイアン航空はアライアンスの重要性についてどう考えているか。
「私たちの焦点は、二社間のパートナーシップの取り決めを構築することです。JALとも提携していますし、ヴァージン・オーストラリアとも数年前から提携しています。私たちは今後もそのような機会を探っていきます。今のところ、グローバルアライアンスに参加する計画はありません」
ーーサステナビリティツーリズムに関する関心が高まっている。ハワイ州がオーバーツーリズムの問題で観光を制限すれば、ハワイアン航空のビジネスにも影響が出るだろう。どのような影響があると考えているか。
「私たちにとってサステナビリティは非常に重要であり、カーボンフットプリントを削減する方法を模索し続けています。最終的には、2050年までに二酸化炭素の排出をゼロにすることです。私たちが地域社会の責任ある一員であることを確認し、観光と経済の健全な関係を築くため、お客様と対話するよう努めてきました。健全な観光ビジネスを成功させることができると思います。私たちのコミュニティにとって良いことであり、私たちがハワイで楽しむ環境を守ることでもあります」
ーープレミアムレジャーの需要が増えており、業績に良い影響を与えている。今後の戦略を見直すことを考えているか。
「プレミアムレジャーに非常に強い需要があることは承知しています。ここ数年の傾向を見ると、2020年以前でも、プレミアムキャビンの需要はメインキャビンよりも強く改善されており、その傾向は最近も続いています。特にワイドボディの航空機では、プレミアムキャビンでフルフラットシートを提供しており、非常に競争力のあるプレミアム製品を提供しています。ワンランク上の快適さを提供するエクストラ・コンフォートも提供しており、今後も時間をかけて進化させ、提供する商品やサービスを適切に組み合わせていく予定です」
ーーボーイング787-9型機を心待ちにしている人が多い。受領の見通しは。ボーイング787型機に関する問題はビジネスにどのような影響を与えると考えているか。
「ボーイング787-9型機は今後10年間、私たちにとって非常に重要な航空機になると思っています。運航開始が遅れたことは残念ですが、私たちの会社やお客様にとって熱意が薄れたわけではありません」
(記事の表現の一部を加筆修正しました)