JALグランドスタッフがゴルフ場VIPラウンジで接遇 若手教育の一環に、社員が発案

日本航空(JAL)は、6月23日から26日まで千葉県袖ケ浦市のカメリアヒルズカントリークラブで開催されている国内女子ゴルフ大会「アース・モンダミンカップ2022」のVIPラウンジで、羽田空港のグランドスタッフが接遇サービスを提供する取り組みを行っている。

普段は空港で旅客サービスを担うJALスカイのグランドスタッフが、同大会の有料VIPラウンジ「ダイヤモンドボックス」の利用客に対して、席の案内やドリンク提供などのサービスを行う。スタッフは全10名で、社内の接遇コンテストの成績優秀者に授与される「アルメリアバッジ」を持つスタッフも2名いる。

▲JALスカイ羽田事業所の伏木絵里さん(左)、佐藤奈美子さん

この取り組みを発案したのはJALスカイ羽田事業所の佐藤奈美子さん。同僚の伏木絵里さんとプライベートで前回大会を観戦に訪れた際に、ダイヤモンドボックスを見学したことがきっかけだった。佐藤さんによると、空港での業務は職階ごとにアサインされるため、若手社員が先輩スタッフの接客を見られる機会が少ないという。若手と先輩が同じ場所で接遇業務をすることで、サービスに関する学びを得てほしいという思いを込めて企画した。

社内で行われた新規事業に関する選考会で、約600件にのぼる応募の中から佐藤さんの提案が最優秀賞に選ばれたことから、大会を主催するアース製薬に打診。グランドスタッフの接遇力が評価され、ラウンジスタッフとしての起用が決まったという。同社の担当者は、「非常に丁寧、スムーズにサービスをしてもらっている。やっていただいてよかった」と話した。

JALによると、次回以降の予定は決まっていないものの、同様のサービスを継続的に提供することを計画している。また、他の新規事業案も実現を目指して調整を進めていくという。