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ジェットスター、7月デビューのA321LRで一足先に初フライト 富士山や伊豆諸島を周遊
ジェットスター・ジャパンは6月30日、エアバスA321LR型機の定期運航を7月1日から開始するのを前に、成田空港発着の周遊フライトを実施した。
エアバスA321LR型機は全席エコノミークラスの238席。座席はレカロ製のBL3710を採用し、USBポートやモバイル端末用ホルダーを設けている。機体の塗装は新デザインで、従来はシルバーだった尾翼にコーポレートカラーのオレンジ色を配した。主翼先端のシャークレットの内側には、同社の機材として初めて尾翼と同様のロゴマークを入れている。初号機(機体記号:JA26LR)はエアバスが工場を置くハンブルクで現地時間6月3日に受領し、成田空港には6月12日に到着した。
周遊フライトの出発に先立ち、第3ターミナルの搭乗ゲート前では成田市の小泉一成市長らを招いた出発式が開かれた。出席したジェットスター・ジャパンの片岡優社長は集まった利用者を前に、新型シートやエンジンなど同型機の特徴を紹介し、「将来はより遠くに飛ぶ国際線に使用できる機材。ゲームチェンジャーとして期待している」と述べた。
▲周遊フライトに同乗し、新型エンジンの静粛性を体感してほしいと紹介する片岡優社長
便名は機種名にちなんでGK3210便とされ、パイロット2名と客室乗務員6名が乗務。さらに案内役の副操縦士も同乗し、機内アナウンスで機材に関する裏話や機窓風景を紹介したり、同型機にちなんだクイズを出題したりした。
午前11時25分頃にA滑走路を出発したGK3210便は西に針路をとり、機窓に富士山が見える甲府市上空付近で2度周回。その後、浜松市付近から太平洋に出て、伊豆諸島の島々を眺めながら午後1時5分頃に帰着した。
機内では客室乗務員から「A321LR」の焼印入りのどら焼きが記念品として配られ、同乗した片岡社長も機内を歩いて乗客一人ひとりに搭乗証明書を手渡した。
エアバスA321LR型機はあす7月1日の東京/成田発福岡行きGK503便としてデビューし、その後は東京/成田行きのGK502便、札幌/千歳行きのGK111便、東京/成田行きのGK110便、札幌/千歳行きのGK119便、東京/成田行きのGK120便に投入される。10月29日まではこれら6便の固定運用となる。