シンガポール航空、東京/成田〜シンガポール線へのエアバスA380型機投入期間変更 2025年5月1日から
ANA「フライングホヌ」のカウチシート「ANA COUCHii」を利用してみた【レポート】
全日本空輸(ANA)は、エアバスA380型機「FLYING HONU(フライングホヌ)」を、7月1日から定期運用に戻した。東京/成田〜ホノルル線を金・土曜の週2便運航する。
東京/成田発の初便には409名、ホノルル発の初便には267名が搭乗した。これまで投入されていた、100席後半から200席前半を配置しているボーイング787型機でのキャパシティを超える利用者数で、特に上級クラスの需要が高かったという。
「フライングホヌ」には、同社のホノルル線投入機材としては唯一、ファーストクラスが8席設けられているほか、エコノミークラス後方には3席もしくは4席をフルフラットとして使用できる「ANA COUCHii(ANAカウチ)」も設置されている。今回、投入再開2便目となるホノルル発のNH183便の取材で、「ANAカウチ」を利用してみた。
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「ANAカウチ」が通常のエコノミークラスの座席と違うところは、フットレストがついており、座面と同じ高さにまで上げることでフラットになった状態で寛ぐことができる点。3席もしくは4席全てをフラット状態にして寝ることや、一部の座席だけフラット状態にして子供を寝かせることもできる。大人1人と子供1人で3席、大人2人と子供1人で4席といった使い方が想定されているようだ。大人2人が横たわるには狭いが、1人ならビジネスクラスより広々使える。
通常のエコノミークラスには毛布と枕がセットされているが、「ANAカウチ」では追加して大きめの枕が2つ、座面に敷く薄手のマット、追加のシートベルトが配られる。座席ポケットの説明書や、モニターの動画で使用方法を確認できる。3席を利用する場合には、頭を窓側にして利用するように案内される。
ホノルルを出発して1時間少々、機内食が配られた。メインは「チキンBBQソース スチームライス添え」。ポテトサラダや、ほうれん草と人参の白和え、うどん、サラダと合わせ、ボリューム満点の昼食メニューだ。デザートにはハーゲンダッツのアイスクリームが配られた。機内食を食べ終わると、機内の明かりが暗くなり、眠気が襲ってくる。昼寝の時間だ。
セット方法は簡単。アームレストを持ち上げ、リクライニングボタンの隣にあるフットレストを持ち上げるボタンを押して、座席のフットレストを持ち上げる。マットと枕をセットし、専用シートベルトを取り付ける。これだけで完成だ。慣れていなくても5分ほどで終わる。
実際に横になってみると、使えるスペースが意外と広いということがわかる。寝返りが打てる充分なスペースがあり、足元も広々としている。複数人や子連れで利用する場合にはまた違った印象を受けると思う。
3時間半ほど爆睡すると、日本時間は午後1時すぎ。あと1時間半ほどで到着だ。到着前の軽食が配られ始めていた。通常のシートポジションに戻す際の手順は、フラットにした際と逆。マットと枕は座席下にまとめて収納した。専用のシートベルトは回収された。
エコノミークラス運賃に追加料金を支払うことで利用が可能で、1組あたりの料金はシーズンや人数、座席数によって異なるものの、2名で3席利用は20,000円、1名で3席利用は62,000円(いずれもローシーズン)などとなっている。