スカンジナビア航空、スト終了 5年半の労働協約に合意

スカンジナビア航空(エアバスA350-900型機)

スカンジナビア航空は、パイロットの労働組合との交渉で新たな団体協約が合意に達し、15日間に渡るストライキが終了したと発表した。

新たな協約の期間は5年半。事業改革計画「SAS FORWARD」で掲げる、年間75億スウェーデン・クローネのコスト削減で重要な要素の一部であるとしている。この協約では、パイロットの生産性向上や季節ごとの柔軟性を高めることができるほか、単価を下げることにも寄与するという。

Anko van der Werff社長兼最高経営責任者(CEO)は、「このたび、スカンジナビア航空の4つのパイロット組合すべてと合意に至り、ストライキが終了したことをご報告いたします。ようやく通常運航を再開し、お客様を念願の夏休みにお連れすることができるようになりました。今回のストライキにより、多くのお客様に影響を与えたことを深くお詫び申し上げます」とコメントした。

これにより、パイロットの労働組合やパイロット個人がスカンジナビア航空に対して起こしている訴訟の多くが撤回される見通し。2024年までに、450人のパイロットの再雇用も約束した。最終合意には各組合の全組合員とアメリカの裁判所の承認も必要となる。

これまでのストライキで、1日あたり約100〜130万スウェーデン・クローネの減収が続いており、15日間のストライキでの影響額は15億スウェーデン・クローネ(約1億4,500万米ドル)以上が予想されている。欠航便は約3,700便で、約38万人の乗客が影響を受けた。

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