フィンエアー、新たな経営戦略を発表 ネットワーク最適化、機材削減も

フィンエアー(エアバスA350-900型機)

フィンエアーは、ロシア領空の通過制限に伴う、新たな経営戦略を発表した。

ヘルシンキとヨーロッパ、アジア、インド、中東、北米へのバランスの取れたネットワークを構築し、ネットワーク最適化のため保有機材数を削減する。アライアンスや共同事業などのパートナーシップを活用し、販売やネットワーク、商品を強化する。人件費を削減するなどの取り組みにより、ユニットコストを2019年より約15%削減する。

新型コロナウイルスの感染拡大以降、人員削減や一時帰休、従業員組合との契約変更、新株発行による5億ユーロの調達、多額の融資、2億ユーロのコスト削減プログラムなどに取り組んでいた。

フィンエアーは、ヨーロッパ北部に位置するフィンランドの地理的特徴を活かし、ロシア領空を通過する北回りルートで、ヨーロッパとアジア間が最短で結べることを強みの一つとしていた。新たな経営戦略では、ロシア領空閉鎖に関係なく、収益性を回復することを目的としている。

トピ・マナー最高経営責任者(CEO)は、「事業環境の変化により、フィンエアーは特にコスト面において、新たな戦略と大幅なリニューアルが必要です。しかし、フィンエアーには、差別化された優れた製品、強固な安全文化、強力なブランド、質の高い実行能力、持続可能性への取り組み、適応と刷新の実績という、優れた基盤があります」と述べた。

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