ノーザンパシフィック航空、初号機の機内を公開 アンカレッジから日本就航へ

ノーザンパシフィック航空は、ボーイング757-200型機初号機(機体記号:N627NP)の機内を公開した。

この機体は、旧USエアが導入し、USエアウェイズ、アメリカン航空で運航されてきた。2020年4月に退役し売却され、ノーザンパシフィック航空が購入した。ロールス・ロイス製エンジン2基を搭載している。

機内前方は「2-2」、後方は「3-3」配列の2クラス制。シートカバーはいずれも黒の革製で、ヘッドレストにはロゴマークの「N」の文字が描かれている。

当初はアンカレッジから日本や韓国への就航を目指していたものの、ロシア領空の通過制限に伴い、就航を延期。経営計画を見直し、まずはメキシコへの就航を目指す。日本就航は、2023年第2四半期を予定している。

ノーザンパシフィック航空は、破産したアラスカの地域航空会社Ravnが前身。アメリカン航空とユナイテッド航空から中古のボーイング757-200型機を調達し、アンカレッジを拠点にアジアや全米主要都市への乗り入れを検討している。アイスランド航空やコパ航空のようなハブ・アンド・スポークモデルを採用し、運賃は従来より最大25%安く、燃料の削減も見込めるという。

2021年10月と11月、今年3月に4機のボーイング757-200型機を調達済みで、5月には同型機8機の調達に合意。11月に3機、2023年5月に1機をアイスランド航空からウェットリースで機材を調達する。アンカレッジ国際空港ノースターミナルも改修し、ラウンジも用意する。2026年までにドライリース機を含めて50機体制に拡大し、売上高13億米ドル、最終利益1億2,000万米ドルを見込んでいる。