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ヒースロー空港でも黙祷で女王に別れ 各国要人も帰国の途
エリザベス女王の国葬が、ロンドン・中心部のウエストミンスター寺院で、9月19日午前に営まれた。
ロンドン・ヒースロー空港では正午前、黙祷が捧げられ、乗客やスタッフが女王との別れを惜しんだ。スターアライアンス加盟航空会社が主に乗り入れる、「クイーンズターミナル」とも呼ばれる第2ターミナルでも、ほぼ全てのスタッフや乗客が立ち止まり、女王を追悼。出発案内板にも女王を追悼する表示がされていた。一部の店鋪は休業した。
葬儀が営まれたウエストミンスター寺院周辺の飛行が禁止されたことや、葬儀中の騒音を避けることなどより、一部便で欠航や遅延が発生した。現地紙によると、ブリティッシュ・エアウェイズは約100便の運航を取りやめ、乗客に理解を求めた。
女王の棺がウィンザー城に運ばれるため、空港周辺道路の通行が規制されたほか、ヒースロー・エクスプレスやエリザベス線が送電障害の影響で運休となり、多くの乗客がピカデリー線に殺到した。ロンドン中心部は大混雑するなど、交通網にも影響が出た。
国葬に参列した各国の要人も、同日夕方から帰国の途についた。スタンステッド空港からは、カナダ、ブラジル、オーストラリアなどの政府専用機が相次いで飛び立った。イギリスのリズ・トラス首相も、ニューヨークで開かれるG7に出席するため出発した。即位後初の外国訪問となった天皇皇后両陛下も、多くの各国要人が出発した後、午後9時ごろにロンドンを後にした。