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緑の尾翼の「ANA Green Jet」、2号機が国内線でデビュー 初日は羽田〜福岡2往復
全日本空輸(ANA)は11月14日、サステナビリティをテーマにした特別塗装機「ANA Green Jet」2号機(ボーイング787-8型機、機体記号:JA874A)の運航を開始した。初便となった東京/羽田発、福岡行きのNH253便は238名(うち幼児1名)が利用し、定刻の午後0時30分に出発した。初日は東京/羽田〜福岡間を2往復する。
「ANA Green Jet」は、ANAが2021年6月に立ち上げた持続可能な社会の実現と企業価値向上に向けた取り組み「ANA Future Promise」の象徴として登場した機体。1号機(ボーイング787-9型機、機体記号:JA871A)は10月5日にデビューし、欧米路線を中心に運航している。
▲10月5日に東京/羽田発、サンフランシスコ行きのNH108便でデビューした「ANA Green Jet」1号機(ボーイング787-9型機、機体記号:JA871A)
機体の左側には「緑の葉」、右側には「水」をモチーフとした塗装を施し、通常は「トリトンブルー」と「モヒカンブルー」で塗られている垂直尾翼を、全体のデザインに合わせて2種類の緑色で塗装した。さらに、機体左側中央には「ANA Future Promise」の、右側中央にはSAFの活用を通じて二酸化炭素(CO2)排出量削減を目指す取り組み「SAF Flight Initiative」のロゴを描いている。
運航中はサステナビリティにつながる様々な施策を取り入れる。まずは第一弾として、空気抵抗の低減によりCO2排出量の削減効果があるというリブレット(サメ肌)加工の特殊フィルムを機体に貼り付けて耐久性を確認するほか、客室では植物由来の人工皮革で作ったヘッドレストカバーを採用するなどの取り組みを行う。初便は、商業規模で生産された持続可能な航空燃料(SAF)を国内線定期便として初めて搭載して運航した。
塗装作業は10月24日から11月3日にかけて台湾・桃園のEvergreen Aviation Technologies Corporation (EGAT)で行い、11月9日に羽田空港に到着していた。機内は「78M」と呼ばれる240席仕様で、国内線で当面の間運航する。ANAは1号機を国際線、2号機を国内線で運航することで、サービスの異なる内際両路線でそれぞれ「ANA Future Promise」の取り組みをPRしたい考え。