エンブラエル、羽田で最新鋭機195-E2「TechLion」公開【フォトレポート】

アジア・太平洋地区向けのプロモーションツアーで日本に飛来したエンブラエル195-E2の試験飛行機(機体記号:PR-ZIQ)が、羽田空港でメディアに公開された。

エンブラエル195-E2はリージョナルジェット機「E2」シリーズの最大タイプで、「E1」シリーズのエンブラエル195型機の次世代機にあたる。全長41.6メートル、全高10.8メートル、翼幅35.1メートルで、巡航速度はマッハ0.82、航続距離は4,815キロ。エンジンはプラット・アンド・ホイットニーのPW1900Gを搭載し、機体構造の最適化などにより「E1」シリーズ機に比べ、燃費が17.3%向上しているという。全体の構造部材はアルミニウム合金だが、フラップやエルロンには炭素繊維が使われている。

海外ではKLMオランダ航空の地域子会社であるKLMシティホッパーやアズール・ブラジル航空などが導入しているが、日本国内で導入を決定している航空会社は現時点ではない。

試験飛行機は「TechLion」と呼ばれる塗装で、ライオンをイメージさせる電子回路基板のようなデザイン。11月8日から中国・珠海市で開催された中国国際航空宇宙博覧会で展示され、その後、広州、ソウル/仁川を経由して13日午後に羽田に到着していた。 2019年7月にもアジア太平洋ツアーで羽田に寄港しており、日本への飛来は2回目。15日には関係者向けのデモフライトが行われ、関東周辺を約1時間飛行した。日本での公開後は、ベトナムを経由してインドに向かうという。