JR東日本、新幹線で「スマートメンテナンス」導入　2種類のモニタリング車両を導入

JR東日本は、新幹線でICTなどの先端技術を活用した「スマートメンテナンス」を導入する。

線路点検などの安全性、品質、生産性向上を目的とした線路のモニタリング技術の開発が完了したことから、レールの状態をモニタリングする「レールモニタリング車」を2023年度から、線路設備の状態をモニタリングする「線路設備モニタリング車」を2024年度から、それぞれ導入する。

「レールモニタリング車」は、従来の約2倍の測定速度でレール状態を総合的にモニタリングする新幹線専用の保守用車。超音波によるレール内部の傷の発見、レール表面の凹凸や摩耗などのレール状態を総合的に把握することができる。レール状態の測定速度としては国内最速となる。

「線路設備モニタリング車」は、線路設備の状態についてモニタリングすることを目的とした新幹線専用の保守用車で、線路設備の種類に応じて3種類の装置を搭載し、線路点検や検査に活用する。

「スマートメンテナンス」の導入で、技術者の目視による線路点検を約50％削減するほか、検査を最大12倍の高頻度で実施できるようになる。データの測定と処理は、日本線路技術が担当する。