ホヌ3号機作った高校生、ANAが実機に招待　ファーストクラス見学「一番乗りだ」

2023年1月30日

全日本空輸（ANA）は、学校活動でANA機を題材にした「ねぶた」を制作した高校生を成田空港に招待し、エアバスA380型機「FLYING HONU（フライングホヌ）」の3号機の見学会を行った。

招待されたのは、東京都立六郷工科高校定時制課程の生徒と教諭計8人。同校では総合的な学習の時間の活動で毎年11月、生徒が制作したねぶたを地域の商店街で運行している。2022年の運行では、飛行機好きだという生産工学科4年生の倉田幸紀さんと石川英臣教諭が中心となってフライングホヌ3号機のねぶたを制作した。

▲フライングホヌ3号機をモチーフにしたねぶたを制作した同校の生徒ら

石川教諭から事前に問い合わせを受けたANAは「リアルなものを作ってほしい」という条件で“公認”し、同校を社員が訪れて紙貼りなどの作業を手伝った。ホヌねぶたは運行後の同年12月にANAに引き渡され、現在は東京・大田区にある総合トレーニングセンター「ANA Blue Base（ABB）」のエントランスに展示されている。このエピソードがきっかけでANAは今回、生徒らに実機を見てほしいと見学会に招待した。

通常は立ち入ることができない格納庫前の駐機場に降り立った生徒らは、ねぶたのモデルとなったサンセットオレンジの3号機（機体記号：JA383A）を地上から見学。スタッフから機体の装置について説明を受けたり、普段は間近で見ることができないメインギアやA380型機の特徴である4発エンジンの前で写真を撮ったりした。