ピーチら3者、FPA降下の環境負荷低減と実用性を定期便で世界初実証

ピーチ・アビエーションとNABLA Mobility、東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻は、FPA(Fixed-flight Path Angle)降下による航空機運航の環境負荷低減と高い実用性を、実機による定期運航便で世界で初めて実証した。

FPA降下は、一定の降下角により管制上指定される高度制約を満たし、かつ垂直降下経路を明確化・統一化するもので、環境負荷の低減と管制運用のが可能となるもの。

現在、航空機が巡航の降下開始点から継続的に降下する、CDO(Continuous Descent Operation)が運用されているものの、到着便が降下時に機体重量・風・気温、機種特性などを基に計算した最も燃料効率の良い垂直経路で降下することから、便ごとに降下軌道が異なり、管制官の指示による従来の降下方式と比べ燃料削減効果は高いものの、安全確保のため関西国際空港など、3空港の夜間・早朝の輻湊機の少ない時間帯に限り導入され、実施数は限定的に留まっているという。

12月7日から17日間、沖縄/那覇発大阪/関西行きで、FPA降下実証飛行を実施。完遂した15便で期待されていた環境負荷低減の効果が確認できた。今後は試験結果を分析し、より広範な利用ができるよう、運航方法や支援ツールの改善検討を進める。

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