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「三菱スペースジェット」、開発中止を正式決定
三菱重工業は、三菱航空機が開発を進める国産旅客機、「Mitsubishi SpaceJet(三菱スペースジェット)」の開発を中止することを発表した。
開発の長期化により技術面での見直しや脱炭素対応が必要となることや、海外パートナーからの協力確保が困難であること、北米でのスコープクローズの緩和が進まないほか、パイロット不足の影響によりリージョナルジェットの市場規模が不透明で、型式証明の取得にさらに多額の資金を要し、事業性が見出だせないことなどを中止理由に挙げた。
2020年10月、開発状況と市場環境を踏まえ、2021年から3年間の開発費を200億円にまで圧縮していた。今後は、CRJ事業での完成機事業への取り組みや、海外OEMとのパートナーシップ深化、次期戦闘機への知見の活用などを見込む。
三菱航空機は、2008年に「Mitsubishi Regional Jet(MRJ/三菱リージョナルジェット)」の開発を決定。2015年に初飛行を成功したものの、納入が6回延期されている。