アラスカ航空改悪 救いの神?”キャセイ”は使えるのか【橋賀秀紀のフカボリ!】

アラスカ航空

2016年12月に日本航空(JAL)との提携を開始した、アラスカ航空のマイレージプログラム「マイレージプラン」は、日本在住のマイラーにとって最も”使える”マイレージプログラムの一つだった。その最大の理由が、日本~アジア各都市のビジネスクラス25,000マイルという必要マイルの少なさだった。この必要マイル数が2023年3月14日、引き上げられた。

日本発着のJAL特典航空券の必要マイル数は次のとおりである(時期によって変動する)。

・アジア内
エコノミークラス:15,000マイル→17,500~25,000マイル
ビジネスクラス:25,000マイル→35,000~50,000マイル

・アジアと北米間
エコノミークラス:35,000マイル→35,000~45,000マイル
ビジネスクラス:60,000マイル→60,000~80,000マイル
ファーストクラス:70,000マイル→85,000マイル~100,000マイル

これまで、「デリー→東京(ストップオーバー)→ニューヨーク」といった特典航空券の必要マイル数は、「東京→ニューヨーク(直行)」と同じマイル数でカバーでき、アジア内特典航空券よりもさらにお得だったが、こちらも引き上げられてしまった(エコノミークラスの場合、35,000→57,500マイル)。その代わりというわけではないが、JALの日本~ヨーロッパ間の特典航空券予約が可能となっている(エコノミークラスで片道50,000マイル~)。

すでに2022年の時点で、「マイレージプラン」の変更(改悪されるものとみられていた)は予告されており、本来であれば2022年の年末から変更となるはずだったのが、後ろ倒しとなった形である(一部の必要マイル数はすでに変更となっていた)。

また、JALの特典航空券のアジア内については、インド線など一部路線以外では、すでに発売直後などを除くと、ビジネスクラスの特典予約は非常に困難になっていたので、突然の改悪というよりもソフトランディングのように感じられた人も少なくないのではないだろうか。

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