ピーチ、中部から初の国際線 台北1日1往復、滞在25時間0泊弾丸も

ピーチ・アビエーションは3月27日、名古屋/中部〜台北/桃園線を開設した。同社による中部国際空港発着の国際線は初めて。エアバスA320ceoまたはA320neoを使用して毎日1往復運航する。

名古屋/中部発のMM727便は午後11時15分に出発し、翌午前1時25分に到着する。台北/桃園発のMM722便は午前2時25分に出発し、同6時30分に到着するスケジュール。

4月9日から7月13日までの搭乗分では、現地0泊の弾丸往復運賃を設定している。現地滞在は午前1時25分から翌午前2時25分までの25時間で、日〜木曜発は往復18,000円、金・土曜発は23,000円(支払手数料、諸税別)。

名古屋/中部発の初便は154名が利用した。搭乗ゲートには中部国際空港オリジナルキャラクターの「なぞの旅人フー」が駆けつけ、ピーチの客室乗務員とともに利用客との写真撮影に応じて場を盛り上げた。なお、折返しの台北/桃園発は、3月27日時点で164名の予約が入っているという。

ピーチは2020年12月24日に名古屋/中部〜札幌/千歳・仙台線を開設し、中部国際空港に就航した。現在は沖縄/那覇・石垣線を加えた国内4路線を展開しているが、国際線は今回の台北/桃園線が初めてとなる。事業戦略企画室長の福島志幸執行役員は、「(名古屋/中部における)ピーチ国際線がこれからスタートするが、まだまだ序章に過ぎない。2023年はもっと多くのことをしていきたい」と今後の路線拡大を示唆した。

ピーチの台北/桃園線は現在、東京/羽田・東京/成田・大阪/関西・沖縄/那覇の3都市4空港から就航している。福岡線は引き続き運休しているが、今回の名古屋/中部線開設によって、全国4都市5空港から台北に飛べるようになった。訪日客にとっては、日本の中心に位置する中部から入国できるようになることで、関東・関西方面のほか北陸地方など多方面にアクセス性が高まる。福島執行役員は、「幅広い選択肢を提供できる。他の路線との相乗効果もある」として、東京/羽田・東京/成田・大阪/関西線などと組み合わせてインバウンド需要を取り込む考えを示した。

■ダイヤ
MM727 名古屋/中部(23:15)〜台北/桃園(01:25+1)/毎日(3月27日〜)

MM722 台北/桃園(02:25)〜名古屋/中部(06:30)/毎日(3月28日〜)