ハイアット リージェンシー 東京、KKRなどが取得

ハイアットリージェンシー東京

小田急電鉄は、小田急第一生命ビルと小田急センチュリービルの保有分と、ホテル小田急の全株式を譲渡すると発表した。

小田急第一生命ビルの持ち分を第一生命保険などが出資する国内法人に譲渡する。小田急センチュリービルとホテル小田急の株式をKohlberg Kravis Roberts(KKR)やガウ・キャピタル・パートナーズが出資する特定目的会社に譲渡する。

ホテル小田急は、小田急電鉄から小田急センチュリービルを賃借し、ハイアット リージェンシー 東京を運営している。客室やパブリックスペースの改装などでグレードアップを図り、個人や法人客の取り込みを目指す。ガウ・キャピタル・パートナーズは、2014年にハイアット リージェンシー 大阪を取得の後、2016年に売却している。KKRはアジア不動産ファンドから買収資金を拠出する。

小田急電鉄では、小田急第一生命ビルの持ち分譲渡で約355億円、小田急センチュリービルの譲渡で約500億円の売却益を見込む。ホテル小田急の株式譲渡額は非公表。譲渡で得た資金は、新宿駅西口地区開発計画などの成長投資のほか、有利子負債の返済などに充当する。