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HAC、就航25周年 雪ミク機の記念フライトで札幌遊覧
北海道エアシステム(HAC)は3月28日、就航25周年を迎えた。丘珠空港では29日、記念の遊覧フライトが行われ、招待された小学生の親子12組24名が上空からの札幌の眺めを楽しんだ。
1997年9月30日に当時の日本エアシステム(JAS)と北海道による第三セクターとして設立されたHACは、1998年3月28日に札幌/千歳〜函館線、函館〜旭川線、旭川〜釧路線の3路線で運航を開始。その後、日本航空(JAL)とJASの経営統合に伴い、2004年にJALグループに編入された。2022年には有償旅客数400万人を達成。現在は3機のATR42-600型機で、丘珠空港を拠点として道内路線を中心に6路線を運航している。また、就航25周年に合わせて北海道の応援キャラクター「雪ミク」とタイアップし、機体にキャラクターを描いたラッピング機(機体記号:JA12HC)を昨年12月27日から運航している。
HACによると、記念の遊覧フライトには130組以上の応募があったという。駐機場には雪ミクと、丘珠空港がある札幌市東区のキャラクター「タッピー」が駆け付け、参加者と記念撮影してイベントを盛り上げた。
遊覧フライトのJL4367便は午後2時3分に出発。羊ヶ丘展望台や藻岩山、手稲方面など札幌市周辺を約25分にわたって飛行し、同37分に丘珠空港に戻った。子どもたちは「札幌ドームが見える」などと遊覧を満喫している様子だった。
フライトに先立って開かれたセレモニーでは、北海道を旅する雪ミクをイメージした楽曲コンテストの受賞作品が発表された。ジャンルはポップスとスローバラードの2部門で、ポップス部門ではきよ氏さんの「プロペラ」、スローバラード部門ではinoriさんの「また明日」が最優秀賞に選ばれた。2曲は今後、タイアップ関連のBGMとして使用されるという。このほか空港では、25周年記念グッズの先行販売が行われ、買い物客が列を作っていた。
HACは25周年を機に、10月にも4機目のATR42-600型機を就航させる計画で、3月27日から始まった夏ダイヤでは札幌/丘珠〜利尻・女満別線を増便している。同社の武村栄治社長は、「2023年度はコロナ禍前以上に北海道を空から盛り立てたい」と話した。