JR東日本、羽田空港アクセス線の工事に本格着手

JR東日本は、羽田空港アクセス線の工事に本格着手する。起工式を6月に行い、2031年度にも開業を見込む。

計画ルートのうち、「東山手ルート」の鉄道施設変更認可を1月31日付、「アクセス新線」の工事施行認可を3月24日付で国土交通省から受けている。

東海道線接続区間は、田町駅の東京方にある山手線引上げ線を撤去し、山手線外回り、京浜東北線南行、東海道線上りを順次移設して、東海道線上下間にスペースを確保し、線路を敷設する。東京貨物ターミナル内には車両留置線や保守基地を整備する。現在休止中の大汐線の橋りょうや高架橋などの既存ストックも活用する。

羽田空港新駅は、第1ターミナルと第2ターミナル間の空港構内道路下に、1面2線の島式ホームを有する地下駅を設ける。

東京駅と羽田空港の直結、宇都宮線・高崎線・常磐線方面からの所要時間短縮や乗換解消・低減など、広範なエリアからの空港アクセスを改善する。東京駅と羽田空港間は約18分で結ばれることとなる。概算工事費は約2,800億円。